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ブリリアントマガジン - Dr.Voice

2011.05.31

ドクターインタビュー第5回
日高歯科クリニック 日高 豊彦 先生

健康な歯で、毎日ご飯をおいしく食べることは、大きな幸せのひとつではないでしょうか。
失った歯の代わりに人工歯を入れるインプラントは、費用が高額で手術が必要な「ハードルの高い治療方法」と思われがちです。
しかし、長く使えて使用感もよいことから、ますます注目が集まっています。
今回から3回にわたり、審美、インプラント、修復など幅広い治療の実績を持ち、後進指導にも励まれている日高歯科クリニックの日高豊彦先生に、インプラントに関する疑問や具体的な治療方法などについて伺います。

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―― インプラントのお話を中心にお聞きしたいと思いますが、大きな震災がありましたので、まずそれに関連する話題から伺います。
先生もご存じだと思いますが、1995年の阪神・淡路大震災では、震災から2カ月以内に亡くなった震災関連死922名のうち、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)が死因となった方が223名(24%)もいたというデータがあります(2004年5月24日付神戸新聞)。水不足で衛生面も悪い避難所生活によって、口内が不衛生で肺炎の原因になったのではないかと指摘されています。

日高先生:人間は直立しているので、他の動物よりも食道と肺に入ってくるものが分けにくい構造になっています。そこで気管に異物が入らないように、咳き込んで出そうとする反射が働くのですが、加齢や体力の低下によってこの反射が鈍くなると、肺に唾液が入り、肺炎を引き起こす原因になることがあります。口内の衛生が保たれている状態と比べ、細菌の多い唾液から肺炎へ感染する確率はやはり高いと考えられます。

口内環境と全身疾患の関連性はよく論じられています。たとえば、歯周病と糖尿病の関係については多くの研究があります。甘い食べものが好きだから歯周病になるのか、あるいは歯周病が先で糖尿病になるのか。その関連性についてはまだまだ議論の余地があります。誤嚥性肺炎と口内環境の関連についても、まだ断定できる段階ではありませんが、細菌の多い唾液が健康を害することは常識の範囲でも想像できますね。

少し話が変わりますが、世界中の赤ちゃんの口から歯周病や虫歯の細菌が発見されたことはいまだありません。

――菌はどこからうつるのでしょうか? 

それは家族からなのです。
赤ちゃんにミルクをあげるとき、使うほ乳瓶は煮沸消毒しますね。やがて歯が生えてきて、離乳食を食べるようになったら、お皿やスプーンを使います。家庭で洗剤をつけて洗うことは、われわれ医者の範疇では「清掃」であって、「殺菌」ではないのです。むやみに神経質になる必要はないですが、歯周病や虫歯のある人の食器と、ほかの家族の食器を一緒に洗ったら、そこから菌がうつります。子どもを虫歯にしたくなかったら、同居の家族全員が歯をきれいに治さないと意味がないのです。これは歯医者では治せません。子どもの幸せな生活は、お父さん、お母さんがしっかり歯をメンテナンスすることにかかっています。

―― インプラントについて、「顎の骨に人工歯根を埋め込む」と聞くと、やはり怖いと感じる人が多いと思うのですが。

日高先生:韓国では「プチ整形」も盛んに行われていて、よくなるためならメスを入れることにも抵抗が少ないようです。一方、日本の人々はメスを入れることを極端に怖がりますね。同じアジア人で顔はよく似ていますが、社会や文化が違うのですね。

歴史的に見ると、インプラントは13~16世紀に繁栄した南米・インカ文明の時代からありました。それは現在のように失った歯の代わりに使うものではなく、自分の所属や民族を表す印のひとつとして用いられていたようです。インカ帝国のミイラの歯にはルビーなどの宝石が埋め込まれているものが見つかっていて、骨の状態から、生きているうちに埋め込まれたものであることが推測されています。

18世紀になって歯科治療が確立されてきましたが、「入れ歯ではなく、もっと自分の歯に近いものを使いたい」という患者たちの願いはまだ叶えられませんでした。

1965年、スウェーデンのブローネマルク博士を中心としたグループが、初めてインプラントの治療を行いました。博士は骨と金属(チタン)が強く結合する「オッセオインテグレーション」を発見し、その性質を利用したのです。これが現在の世界のインプラント技術の主流になりました。この技術が日本に入ってきたのは1980年代になってからで、それ以前の「インプラント」は、現在使われているものとはまったく別物です。


PROFILE

日高豊彦(ひだか・とよひこ)

日高豊彦(ひだか・とよひこ)

1982年鶴見大学歯学部卒業
1986年日高歯科クリニック開設

歯学博士。鶴見大学歯学部総合診療科診療教授。東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校非常勤講師。日高歯科クリニック院長。東京SJCD会長。

審美、インプラント、修復治療など多岐にわたる分野で論文・著書・講演など多数。論文・著書は翻訳され海外でも出版されている。院長を務める日高歯科クリニックは、厚生労働省の臨床研修施設指定されており、臨床を行うかたわら研究を行い、歯学部学生、歯科医師臨床研修医などの後進の教育にも力を注いでいる。歯1本だけではなく、口腔全体の健康を見据えた治療を目指している。

著書『Solutions for Dental Esthetic』(クインテッセンス出版株式会社)、『月刊日高豊彦』(株式会社デンタルダイヤモンド)、『基本歯冠修復治療』(歯薬出版株式会社医)など。

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著書

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